無計画に12人の外注ライター雇って外注費用がパンクしたお話

先日、外注さんから記事単価交渉を受けた時の対応方法について記事にしました。
外注費用を上手く抑えることで、利益を最大限にしつつ、シッカリとブログも育てていけるわけです。

外注さんに単価交渉された場合に値上げすべきなのか?
外注さんを長く雇っていると、外注さんから単価交渉を持ちかけられることも出てきます。 つまり、「もっと給料を上げてくれ」というわけですね。 会社員やっている僕としても、そう要求したくなる気持ちは痛いほどわかります(笑)

この記事の中で、僕は1度に最大で12人の外注ライターを雇っていたと書いていますが、実はこの時の外注戦略は間違いまくってて、お金をドブに捨てている状態でした。

今回はその時の状況やお財布事情、精神状態がどうだったのかについて、詳細を書いてみようと思います。
外注戦略をとる上での反面教師にしてもらえれば幸いです(笑)

とりあえず記事量産しとけば良いんだろう!で始めた外注化

今から数年前、僕が GoogleAdsense を始めたときに、「GoogleAdsense は記事の量産が重要。記事の品質はそんなに高くなくてもよい。」という記事をだれかのメルマガで見かけ、それを真に受けて、我流で外注化戦略を開始しました。
(GoogleAdsense で稼ぐなら、何といっても記事の量産が必要不可欠です。
記事が多ければ多いほど、アクセスを集めてくれる記事が誕生する確率が高まり、結果的にブログ全体のアクセス数がアップしますから。)

品質がそこまで高くない記事を大量に集めるのであれば、まさに外注はピッタリでした。
キーワードと記事テーマ、文字数を指定するだけで、後は勝手に記事がポコポコ納品されてきますから、僕としてはかなり楽ができます。



ただ、このとき僕は、「とりあえず大量に外注さんを雇って、大量に記事を作成・投稿してもらえれば、数ヵ月後には月に5万円程度稼げているだろう」などとあまーい考えを持っていました。

そして、外注費用の上限や、記事単価・文字単価、雇う外注さんの人数、外注を依頼する期間など、『お金をどれだけ支払って、どれだけのリターンを得るのか?』という部分をほとんど考え抜くことな、クラウドワークスでさっさと外注募集を始めてしまいました。

とりあえず外注さん何人か雇ってしまえば、後はなんとかなるだろ!みたいな。



今考えると、これってかなりヤバいことです。
外注化戦略の一番重要な部分である予算設定を無視して、なんとかなるわけはないですよね(笑)
テストで出題される教科も知らずに、大学受験の勉強を始めるようなものです。



一般的な会社が業務戦略の上でお金を使おうとする場合、まずこんな馬鹿げたやり方はしません。
『いくらお金をかければ、どれくらいの成果物が得られ、そこからいくらの利益がどれくらいの期間で得られるのか?』ということを、頭から煙がプスプス出るほど計算し、ウンウンと考えに考え抜いたうえで、使う金額をはじき出します。

そうやってこそ、利益を最大化することができるだけでなく、もしビジネスに失敗した場合でも、損害を最低限に抑えることができるわけですね。

そして、使う金額をシッカリ決めているからこそ、その後の事業の舵取りがやりやすくなり、多少計画外のことが発生したとしても、冷静かつ的確な判断ができるようになります。

たとえば、取引先から無理難題な値段設定を迫られても、OKかNOを瞬時に判断し、場合によってはその取引先を切り捨てるという決断も容赦なく下すことができるようになります。



ただ僕の場合、こういった計画をほとんど練り上げることなく外注さんにお金を払い始めたため、確かにブログ記事はどんどん集まってきてブログ自体もどんどん育ってはいったのですが、支払いとして出ていくお金も大きく、結果として大きな利益を得られるところまではいきませんでした。

それどころか、一時はかなり赤字が膨らんだ時期もありました。

稼げていない時期の外注費用は精神をも削る

僕が外注ライターを必死こいてかき集め、ガムシャラに記事作成を依頼しまくっていた当時ですが、まだまだアドセンスで稼げていない時期で、本業の収入も大したことなく、外注費用は貯金を切り崩して捻出していました。

まだまだブログの記事数も少なく、日々のアクセス数もほとんどない状態でしたので、外注費用としてお金がパタパタ飛んでいってしまう以上の精神的な辛さを感じていました。



外注戦略をとるうえで前提となることですが、外注化を始めてから成果が出始めるまで、多少のラグは必ず存在します。そして、その無報酬かつ継続して出費が進む時期には、ズンズンと銀行残高が減っていくことに加え、成果が出ないことへの焦りや不安も重なるため、精神的に追い詰められます

きちんと事前にお金の計算と計画ができていれば、不安や精神的な焦りは軽減されたでしょうが、上述した通り、僕はそういったことをほとんどしていませんから(笑)、ブログからの収益がない上に、銀行の残高がガンガン減っていく中で、僕は精神的に追い詰められ、疲弊し、絶望していきました。



そしてそんな状態が少し続くと、日常生活にも悪影響が出るようになってきました。



些細な出費、生活費、子供のための必要な養育費の出費など、削ってはいけない部分のお金の支払いについても、かなりシビアに考え、出し渋るようになってしまいました。このことで当時は、妻ともかなり喧嘩したことを覚えています。。。申し訳なかった。

これだけお金出し渋るなら、外注戦略を始める段階で出費額の計算をやっておけ!という話なんですがね(笑)



また、精神面での不安から睡眠の質も下がり、慢性的な睡眠不足にもなりました。
そのため、本業の仕事においても集中力を欠如した状態になってしまい、ケアレスミスや判断ミスが多くなったことを覚えています。

朝出社して夕方帰るまで、ずっと魂が抜けたような青白い顔で仕事をこなし、家に帰れば利益が出ていない副業と外注さんとのやり取りで摩耗する・・・。副業で稼げず、本業でもちゃんとした仕事ができず、八方ふさがりとはこのことですね。

外注戦略はどうあるべきだったのか

僕が外注さんを雇う上で無計画だった点は3つあります。

1つ目は外注費用の上限を決めていなかったこと
2つ目は記事単価交渉に安易に応じてしまったこと
3つ目は記事のテーマやキーワードなどを微修正しなかったこと



結局の所、お金を稼げずに失敗するパターンというのは、最終的に得られるであろう利益と、現在投資しなければならないお金とのバランスが、明確に計算して把握し、理解できていないことにあると思います。

僕の失敗もまさにこれで、無計画にお金を突っ込み、得られると思っていた結果が得られていないにも関わらずお金の供給を止めず、結果として傷口がどんどん広がっていったということです。



僕はざっくりと予算を決めてはいたものの、そこから逆算して外注費用を算出するということができていませんでしたし、何より、外注さんから記事単価の交渉を持ちかけられた際には、外注さんを手放すのを恐れるあまり、その交渉に乗っかることがほとんどでした。

こんなんじゃ、ブログから高い収益が得られたとしても、その分出ていくお金が多いため、全体としての利益率はかなり悪くなってしまいます。手元に残るお金はほとんどありません。



そのため、まずは外注費用の予算を決め、そこから記事単価、記事の文字数、雇う外注ライターさんの数、記事の納期を決定していく必要がありました。



また通常であれば、事前に想定していた結果に届かなかったり、想定とは異なる結果が得られた場合には、事業の方向性を修正しなければなりませんが、僕はそれもやっていませんでした。

GoogleAdsense でいえば、数多く記事を投稿していくことで、アクセスが集められるキーワードやジャンルの傾向がわかってきます。そして、そのキーワードやジャンルに関する記事を横展開で増やしていくことで、より収益をアップさせていくことができます。

これをやらないと、アクセスを呼べる記事がいつまでたっても増えていかず、結果的にブログ全体のアクセス数が伸び悩むことになります。副業としても失敗するのは確実です。



そのため僕は、定期的にブログのアクセス解析を確認し、どのようなキーワードでアクセスが来ており、そのキーワードにはどのような関連ワードがあるのか、ライバルサイトはどれくらい強いのか、どれくらい存在しているのか、などを研究する必要がありました。



現在、僕は上記のような誤りを繰り返さないことによって、GoogleAdsense でそれなりの利益を得られるようになってきました。この記事を読まれていて、GoogleAdsense で外注化戦略をやってみたいと考えている方は、僕のようなおバカな結果にならないよう、お気をつけください。

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